牛惑星は「ぎゅうわくせい」と読む

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五つ目の季節

  季節は、春・夏・秋・冬・丑の順にやってきます。
  その中で、丑の季節にはどんな特徴があるでしょうか。



  丑の季節に降ってくる牛は宇宙人が降らせているのです。
  この宇宙人は『ビーフルン』という種類のもので、決まった星に住んでいません。 かれらはUFOに乗って宇宙を決まったルートでとびまわっています。 冬ごろ、UFOは牛惑星につきます。そこで大量の牛を食料としてUFOに運び込みます。 そして、冬が終わるころに地球へやってくるのです。


  ビーフルンたちは牛の血を食べます。 時々臓物を食べることもあります。
  ビーフルンたちが牛の血を吸いつくしたころにUFOは地球につきます。 そしてビーフルンたちは、ここで食べ終わった牛をUFOから降らすのです。
  こうして私たちの元へ牛がやってきます。


  私たちが初めて牛を食べたのは百年以上も前のことだと言われています。 そんな昔から続いている伝統的な行事が謝牛肉祭です。
  地域によって差はありますが、ステーキ・牛丼・すきやきなど、 牛肉料理をたくさん作って 私たちが豊かな食生活をおくっていけることを感謝します。

  このように、牛と宇宙人には密接な関係があったのです。
  このことを知って今まで以上に牛が身近なものとなったのではないでしょうか。



学問研究社出版
『あたらしい国語の教科書』
より引用