空を自由に飛びまわり、私の目当てはどこだろう?
本棚、机、蛍光灯、飛び回ってて見つけたけれど、
私が求めているものは、そんなものじゃない。
いったん止まって、とりあえず一休み。
私の目当てはどこ?
温度は三十六度ほど。
ペールピンク色のそいつ。
このテーブルと違って動き回りはするものの、
小さい私の敵じゃあない。
あごひげの辺りがぴくぴく反応する。
二酸化炭素に反応するする。
それじゃ私の求めているものは、
この近くにいるってわけね?
いるいる。
でかくって動き回るそいつ。
私のためになってくれる、
私の栄養になってくれる、
素敵な素敵なそいつ。
さて、どこから食いつこうか?
そのきゅっとした太もも?
しなやかに伸びてる腕?
形のよいふくらはぎ?
少し変わったところで、骨ばったくるぶし?
ほっそりとした指?
もっと奥まで行ったことだってあるよ。
でも、一番食いつきやすいのは、
露出されてるふくらはぎだね。
飛んで飛んで、狙いを定め、
私は、ふくらはぎへと一直線。
楽しい食事タイムまで、さぁ、秒読み。
さん
にぃ
いち
ぱちんっ